雨に紅葉が
小糠雨に我が家の庭の深山紅葉が美しい。昨日は太陽が当たって痛々しい病葉の紅葉そのもの。秋に来た大型台風に葉も枝も揉まれて、ここ葉山の山は大方がダメージを受けた。葉を一度落とした木々は新芽をつけたものもあって、この先の寒さを思うとき、木々はどうするのかと、新しい葉に眼がいく。このあたりは温暖の地らしく紅葉は12月にはいってからが美しいが、今年は期待出来ない。それでも昨日友人が「紅葉がきれいねぇ」と、言ってくれた。今日の雨に濡れたもみじの方が美しい。病葉で少し色がくすんでいるけれど。
さて、昨日朝早くMr.Fujiwaraがイギリス・エジンバラに向かって飛んだ。ヒースロー空港ではストライキ中ということで、入国に時間がかかりそうだったが、とにかく飛んだ。任務に就いていた仕事が終了して、ほぼ3ヶ月。日本中をあっちこっち移動した3ヶ月だった。この先のエジンバラでの生活態勢を整えるために12月20日迄の予定であって、一度帰国というか、荷物を取りに帰ってくる。再度1月早々に渡り、いよいよ2年間のイギリス生活に入る。高度な英語力を身につけて仕上げたいレポートが彼にはあって、その為の、イギリス行きだが、マイレージの消化のためも手伝って、というか、アパートメントを決めるために出掛けた。イギリス製の折りたたみ自転車、ドイツ製の雨傘、スティーブ・ジョブズ氏の自伝書を携えて。それに、「いってらっしゃい」の夜のご飯の筑前煮とカツを、朝ご飯として持って行くというので、おにぎりを添えた。4個と小さな1個。飛行場から搭乗際にメールがあって、3個のおにぎりは最高の機内食になるでしょうとあった。
寡黙な彼はITにすこぶる強い。夫はよく指南を仰ぐ。私は初心者で質問もわからないが、それも判ってくれて、黙って教えて下さる。実はついさっきこのブログの途中でクリックを変に押したらしく、パッと消えた。慌てたけれど元には戻らず、あらためて書いている。さっきの方が良い文章だったかなーと思いつつ。全く同じには書けない。
多分Mr.Fujiwaraが居たとしても、元には戻れないクリックだったと思う。指を恨みつつ、3日にお土産に持って行く牛肉を煮込んでいる。この料理の時間があるから、再び
パソコンに向かえる。
今日はこれから観劇に出掛ける。いただいたチケットを持って練馬まで。雨だ。イギリスは晴れかな。
人の出会いは不思議な縁だ!
昨日24日、麻布十番で木彫りの犬や猫、ペンギンを彫っている高城満丸さんの作品を覗いた。高城さんとは北鎌倉の美術館での展覧会で出会った。もともと京都のギャラリー左司馬の舌夫妻のご友人で、北鎌倉古陶美術館で河童展を開催されていた舌さんの河童を観にこられた際に、隣りの会場での多田祐子展を覗いてくださったのが知り合ったきっかけ。で、その後の展覧会には覗いてくださる。京都展にも来てくださった。
夫とも待ち合わせたが、麻布十番に住んで居た友人にも声を掛けた。朝地図をFaxすると、「変! お隣だわ」と。
以前20年前まで住んで居た嫁ぎ先の隣りという。今も行き来する仲良し嫁ぎ先。この友人も京都展には来てくださった。で、ギャラリーに友人はきたが、まずは嫁ぎ先に挨拶をしてお隣に展覧会を観にきた話をすると、すでにDMをおいているという。そのお隣りは、ペットショップ。犬や猫、ペンギンを展示しているから、お客様がそのままお隣りに観にこられるという環境。
この友人には多田祐子は大いにお世話になっている。北鎌倉の美術館で展覧会ができたのも彼女のお陰。
この後三人で食事。彼女のよく行くというお蕎麦やさんに案内してもらった。店主が出てこられてお話しを聴いているうちに私“ 宮城県の方?" “ハイ、石巻市です" 。“わたし 栗原市 若柳" 。
宮城の風が吹いていた。“ 人の出会いは不思議な縁だ!”
The HERMITAGE の文字が
先日の京都展ギャラリー左司馬でのオープニングパーティのさいに戴いたワイン赤白のコルクに、The HERMITAGE( エルミタージュ)の文字が印刷されているというおしゃれなもの。一番多く飲んだ人はどなたかなぁ。教えて上げなかったので、普通のワインとして飲まれてしまったかと、いまちょっと残念。昨日17日はそのエルミタージュ美術館主催の「日本の美術・秋」の仮想空間展が始まったはず。私の絵画も紹介されたと思うが、youtubeでの放映は編集されて後。解析つきでの放映なそうだが、日本語なのかロシア語かはたまた英語か訊いていない。ではそのワインをご紹介します。
京都岩倉
細かくすると下在になるので
あるなしの縁を束ね 蛙棲む
下在地なり京の岩倉
展覧会でした。
訪問者雨蛙はどなた?
京都岩倉ギャラリー左司馬の初日。朝、芳名帳のうえに雨蛙がいる。オーナーの舌さんが置いてくれた作り物と思い、おしゃれなこととその小さな蛙のいる芳名帳を見やった。実に良い場所に、つまり見開きの上右がわにあったので、気の利いたことと思ってじっくりとはみなかった。少しして、人が来はじめ記帳して戴こうというときに、置かれた蛙がないことに気づく。ハテ、舌さんが仕舞ったものかと思っていると、コラージュの中の一点、「あたい」という小品の額の左上に雨蛙が。ここで本物の蛙と知る。この蛙さん、オープニングパーティが終了するまで、ギャラリーにいるのだが、「あたい」というコラージュの作品のうえにとどまることおよそ3時間あまり。4時からのパーティが始まる頃には、となりのコラージュ「水たまり」に移っていった。途中で、「みずたまり」に移ったら面白いね、などとみんなで騒いでいたからびっくり。4時には雷がなって雨が降り、上賀茂神社の別雷の神様がお喜びくださって音にたて、訪れて下さった。上賀茂神社さんの行事はおかげで中止だったそうな。私のパーティは大勢さんが来て下さり、お料理の持ち寄りもあって、遅くまで続いた。ずーっと居てくれた蛙さんは夜も遅くになって、舌さんが田圃にもどしてくださったそうな。乾きそうになっていてもパーティに参加してくださったこの蛙さん、どなたの化身?そういえばエルミタージュ美術館の副館長マトブェエフ氏はかえるが大好きで、相当数の蛙グッズをお持ちのご様子。不思議なおもしろい初日のギャラリー左司馬での展覧会でした。
京都での展覧会が終了
16日間のギャラリー左司馬での展覧会が終了して5日目。無事倉庫に絵画を戻した。多くの方々に多田祐子の絵を観ていただいた。知人の方々には大いにお世話になり、お花も戴き、毎日のように来ていただいた。比叡山がまじかにみえる岩倉。少し交通機関の不便があったけれど、遠くは沖縄県や宮城県、東京、千葉県、福島県、愛知県から来てくださった。大津に個人美術館を持っておられる方が、モノプリントの連作をお買い上げくださった。大阪の旧い友人と知人がそれぞれ一枚。前からの知り合いで美術家の女性が遠路を一枚お持ち帰り下さった。成果は英語で言えば、so so。
東日本チャリティをうたったから、その点は苦しい。これからがんばります。引き続きよろしくお願いします。
もう一つの展示風景。
ギャラリー左司馬での展覧会の展示風景をもう一つ。
セレンデピティな日々
京都での展覧会が始まって今日で4カ目。お蔭様というべき展覧会が続く。まあいわばその、セレンデピティな日々と申し上げたい。話せば長くなるので、お話は会場で。一つだけご披露するなら、初日のパーティーが始まる頃に、雷が大きく轟き亘って、別雷の神様がお喜びのみしるしをお示し下さった。玉依比賣命。天と地の和議をまさに感じ入った次第です。