昨日の夜(10日)、小貫和子プロデュースのシャンソンライブに出掛けた。上野の池之端。小貫さんからご案内があって、「ご存知の田中朗さんとのジョイント・ライブ」です。これには真っ先に予約の電話をした。田中朗。彼はイベット・ジローさんのゼネラルマネージャーを長い間務められ、イベット・ジローさんが引退なさってからは10年程前に一回お会いしただけで、ご無沙汰の仲。その昔、私、多田祐子は頼まれイベントとして、3回イベット・ジローさんのコンサートを開催した。夫金城の音楽全般大好きが手伝って、金城の助けがあり、実現出来たのだが、最後の引退公演は16年前だそうな。田中朗さんが昨夜数えておられた。そのジローさんのコンサート開催を依頼してきたのが田中朗さん。
故立川談志曰く そんじょそこらの芸人たァ訳が違う、田中朗。絶妙な弾き語り、の田中朗。勿論田中朗のコンサートも一度開催したことがある。展覧会のオープニングで弾き語りをして戴いたが、出会ったのはもっと前。ある故人の遺作展があって、その会場に現れた田中朗。会場にはピアノがあって、思わず弾いた彼。居合わせたのは遺作展の主催者と私のみ。すごい!ピアノのイキな芸。私は拍手を贈った。名前はその時はまだお互いに知らない。“サクランボの実る頃”を一曲弾いた。故人が好きだった曲なそう。私もそれ以来“サクランボの実る頃”が大好きになった。ただし田中朗の歌う“さくらんぼの実る頃”だが。
昨夜は、懐かしい思いがあったのか、一回目のステージ、二回目のステージ共に5曲というところを田中朗さんは一回目6曲、二回目は7曲弾き語ってくれる。勿論“さくらんぼの実る頃”も。「花の荷車」「もしも君に会えずにいたら」「鐘よなれ」「かもめ」「ミラボー橋」「詩人の魂」「風のささやき」「私の心はバイオリン」「ラ・メール」など。
終了時間を17分延長。ひげを生やして再会した夫金城のことをすかさず“王様”って云ってくれてヨイショしてくださった。
小貫和子さん、新曲に挑戦の曲目の中で生憎馴染みがなかったことも手伝って、知っている曲「思い出のサン・トロペ」「百万本のバラ」がよかったです。ありがとうございました。これからも新曲に挑戦することが元気の源と仰っておられました。次のステージVol.4はどなたとのジョイントでしょうね。
今回はとても懐かしい人に会わせてくださってありがとうございました。ジローさんは今年96歳ということも判りました。
江戸の上野池之端。不忍池の夕暮れ時。しきりにコウモリが餌を求めて池の上を飛んでいました。夫にはおよそ40年ぶりの不忍池だったのです。