西行

西行

桜が咲く日の待たれる
やがて来る花のさかりを身をわけて
佐保川に見む燈火祭りよ

西行のそのきさらぎの望月が四日と
迫る花咲くならむ

医師のいふ看護師もいふ金城のジェン
トル私には眠ってばかり

完治せぬ妹気遣ひ姉君は特効薬を
送りくれたり
をんなの時間さまざま ・ 32 / の草稿から