鎌倉を散歩していて
小雨のなか、鎌倉市の御成通りを歩いていると、祭らしく、鎌倉武将や、北条政子の幟旗が。日頃通らない路。たまには通ってみるものだわと、思ったのである。中に、大江広元の幟がはためいていて、夕刻の空に懐かしい紋を掲げていた。大江広元の紋所は在原業平、行平、大江音人の父親で、平城天皇の皇子阿保親王と同じである。いわゆる一品さん。大江広元の子秀光が毛利荘(相模愛甲郡毛利荘)に領し毛利を名乗るが、毛利の紋所は上の一がすこし太い一品。にわか勉強なので、詳しくは紹介できないが、私が平成17年の4月8日に、京都東福寺塔頭の願成寺に祭られてある阿保親王に絵画を奉納した際に、頂戴した「四ッ頭」があって、大切にしているのだが、紋所が、同じである。
大江広元さんがその昔、相模の国におられ、鎌倉武将として馬上にあったかと思うと、フト通常とは違う路を通っていることに不思議な思いを抱いた今日の散歩であった。
源頼朝の幟
大江広元
一品の紋