M A R B L Oさんからの手紙

 以前はスペインに住んでいたMARBLOさんから久しぶりにお手紙がきた。2008年に生まれ故郷のDIJONの北の方に引っ越したとある。写真も同封されていて、邸宅はシャトーであることがわかる。自分の作品類、絵画、セラミック、ブロンズを画廊に展示してあって、いわゆるシャトー美術館。MARBLOさんは馬が得意。可愛らしく綺麗で、気の利いたうまい! 馬。スイスのジュネーブであったアートフェアーで出会った。隣のブースだったので意気投合して片言ばかりのやりとり。スペイン人かとばかり思っていたら、フランスの人。フランス語は訳せるか?
といって大文字ばかりのお手紙はスペイン語のときと同じく何時もの通り。昨夜一晩かかって訳した。私の情報を知らせてってある。また「画家AMBILLE」は2009年に死んだよ、とある。交流があったのかしら。AMBILLEさんが亡くなってフランスが遠のいたと思っていたら、MARBLOさんが戻ってきた。変わりにスペインが遠のいたが。今日はこれから京都で食べていただくピクルスを作る予定。京都での展覧会のご案内DMの発送がほぼ済んだので、いよいよ準備にかかるが、今夜はフランス語の辞書をひきひき間違いだらけのお手紙を書こう。メールのアドレスもあるけれど手書きのお手紙にはやはり手書きで。今回は版画の小品は同封されていなかった。3枚いただいてその都度、金城ミュージアムがいよいよ充実した、といってお礼の手紙に我が家の壁の写真を同封した。一度MARBLOさんのシャトー美術館に行きたいものだ。

アンビューユ無く 馬郡氏逝き ひとつ時代が終わる 忘れじの道

私の作品を二つご紹介します。

カブトムシ 5号サイズ
Little devil
カブトムシ 5号サイズ
キリン 4号サイズ
savanna
キリン 4号サイズ

新米届く

 宮城県の北部に住む弟夫婦と彼らの3男坊がつくる米が今年も届いた。放射能汚染があってもなんのその、といった気分だったが、幸いにも放射性物質は検出されなかったということで、まずはめでたい。福島県で農業に従事している友人は野菜を作っているが、心配だがとにかく作るしかない、と言っている。白菜とブロッコリー。
出来たら送ってくれるそう。子どももいない我が家は食べることにしている。

9月はじめにパキスタンから帰国して我が家の客人になっているMr.Fujiwaraは、30日〜10月8日までの予定で台湾そしてタイランドに旅行中。台湾の故宮博物院で見たい物があるそうな。11月の末にはエジンバラに旅立つ。今度は1年から2年の勉強とこれまでの仕事のまとめ、レポート作成にあたりたいそう。大学院でもっと英語を修めないとならない、といっている。
 
 8日の帰りは遅くなりそうなエアーだから、新米は9日にご馳走しましょう。そろそろ米びつの米が少なくなってきていました。絶妙のタイミングで送ってくれた弟に
感謝。
 新米が届くこの年 放射能も 影響なくて 嬉しさ計れず

富士山

浅間大社から見た不尽の山
9月18日日曜日朝
浅間大社から見た不尽の山

旅の空つづき

イチロ|を応援 朝にカレ|食す
我らが安堵 祈りつつゐて



描けずゐる 3 ・11半年を過ぎて描けずに
出でこし旅路




え ・じ ゃないか 富士山七つ桃色に
染めてシ ャボンの向こうにあるの
  


18日の日曜日朝。快晴のもと富士山が大きく美しく
なんだか富士山を描く気になってありがたかったです。

旅の空

3月11日の大災害の日から絵が描けません。
筆も持つ気にはなれず、絵の具も風邪を引きそうですが
チ ュウブを持とうという気が起こりません。で、旅にでました。
釣り舟のひとつ浮くみゆ根府川の
海のおもては 細波ひかり



朝まだき湧玉池に水くみて描かむ力
賜らむとす




富士宮 木花咲久夜昆売命  |このはなさくやひめ|
在はす 美術の神の御前にゐる




友が来て夕餉愉しむ富士山の
広き裾野に 笑声たてて

富士宮市第9回まちなかアートギャラリー 終了

 猛暑の日があったり、はたまた台風の影響があったりとお天気には多少出足が影響されたが、ギャラリーカトウさんでのまちなかアートギャラリーの展示が終了。愉しい6日間でした。200名さまのサインがありましたので、書かなかった入廊者さんを大体30名〜50名として、大盛況でしょうか。岡崎から来て下さったアーティストの先輩、静岡市のかたもおられ、富士市、沼津市のかたも。さて、浅間大社は、このはなさくやひめのみこと(木花佐久夜昆売命)が主祭神。美術の神様。昨年の7月、第8回まちなかアートギャラリーの際に同じ店舗インテリア加藤・ギャラリーカトウの飾り付けの前にお参りをした際には気付かなかったというおそまつ。水の神様という地元の方の言をそのまま受けて湧水池、湧玉池(わくたまいけ)になるほどといった調子。で、8月に岐阜県上宝村、今は奥飛騨温泉郷に一泊した夜、仮装をしたりして参加者で愉しんだものだが、私は、木花佐久夜昆売命と言って、日頃はかない長いスカートを着用したり、頭にかぶり物をしてアッピールした。さて今年。浅間大社さんの大看板をあらためて読みますと、な、なんと、主祭神ではありませんか。畏れ多いことでした。というわけで、3日間朝参りをいたしました。画廊は浅間大社さんの斜め左手前にあって、椅子にかけると、美術の神さまにお尻を向けることになる。お赦しを勝手に戴いて画廊に詰めておりました。私のちょっと抽象がかった絵が解らないと仰る方、すごい!、色が綺麗、いいわねー、この赤はどういう意味? などなど“つぶやきが”聞かれて面白かったです。最終日の最後の最後、15分で終了というときになって“この絵は売っているのですか?”と言いつつ入ってこられた方がいらして、多くの方が展示作品を買えるとは思っていなかったことに気付きました。次回は大きな字でそのことを“ご購入希望のかたはお申し付け下さい”と イリグチフキン に掲げましょう。芳名帳のわきに価格表があるのですが、ね。木花佐久夜昆売命さまは商売の神ではありませんので、、、。

展示風景
展示風景

秋来たり

木星を教わる
白光は木星としる 東 ひんがし の美空を占めて
晩夏織り成す


秋来たり 白露 重陽 十三夜
窓の辺たかく 鉦叩鳴く


七節が天井にゐる
二センチのかぼそき身体うごかさずゐる
鉦叩きがあまりにも近くで鳴くので
夫が台所にいるという。いたら大変。布類を
食べられる。こおろぎしかりと思いきや、3日後あたりに
こおろぎが家の中に。思わずゴミ箱で蓋をするように
余所に行かれないようにした。大きなこおろぎでした。
洋服を食べられるから、飼いはしません。

Mr.Fujiwara帰国

 パキスタンに2年半いたMr.FUJIWARAが日本に帰ってきた。無事に。日本では3月11日の大災害があったが、パキスタンではペシャワルに潜み住んでいたオサマヴィンラディンへのいわゆる9・11のアメリカによる報復攻撃があった。自然災害だけでも物騒な世の中、危険と隣り合わせであるというのに、その危険にも向き合って仕事を遂行しなければならない人々が大勢いるということが今回の大津波や、原発事故でも知らされた。大型台風がのろのろと通り過ぎていった後の爪痕も酷い有様。
 毎日朝刊を読むたびに心が揺れる。平安時にはないことを思うと、太平の有り難さの有り難さが判る。

 先日来木星が美しい。月もまた満月に向かってここのところ良く輝く。
 一日間違えて12日の夜(旧暦の)にお芋をお供えした。昨日の13夜の月には何もお供えしないまま15夜の前の今夜、お団子を作った。月と共に食べたつもり。
さて、Mr.FUJIWARAが多田祐子のWorks、作品を新たにwebsiteに追加してくれた。7月に続いての追加。ありがとう。
今年は筆が進まないので、この先は長い時間追加はないことと思う。されど描かねばという思いは消えたわけではない。
今夜の月はカルカソンヌの月を思い出す。丁度満月の夜だったから。この年の夏の終わりに、ダイアナは月に消えた。

 さてさて、15日から富士宮市でのまちなかアート展が始まる。
 「ダイアナ」は展示しないが「カルカソンヌの青い月」を再度展示しようと準備している。2008年のRihei蔵 で展示しているが、利平さんがそのときにポスターにしてくださったことを思い、見ていない人が多いと判断したからアンコールしよう。
是非お出掛け下さいませ。インテリア加藤2階ギャラリーカトウです。

富士宮市第9回まちなかアートギャラリー

 8月が明日で終わる。3月11日の大災害のあとの3月は時が止まってしまったかのように長かった。4月は夫に変化が来てこの月も長かった。5月6月7月は計画されていた様々の事柄を実行するのに忙しなかった。一つは北鎌倉古民家ミュージアムでのあじさい展があり、夫の会社の決算があり(売上は過去最低)、大学時代の旅行の持ち回り幹事役で岩手、宮城への旅。同好の会、「かっぱ村」の村長の古希祝賀会の実行。5月と7月の定例のかっぱ村公報を発行。8月の神明社のお祭り。150人ほどが参加していたとのことだが御神輿がこの山の上に渡って下さるのでこれも恒例の振る舞い。ゴーヤーチャンプルー、タコのさくら飯や白玉粉でのお団子三色。きな粉、つぶあんにみたらし。お囃子の女の子達に人気のシャーベットは50個くらい準備する。小雨が休憩時には止んでいたとはいえ暑い日ではなかったので、棒状のキャンディが残りそうで配って歩いた。他には近江八幡の赤コンニャク。富士宮の増田や謹製そが漬け、はんぺん類。枝豆。お菓子類が並ぶ。一緒に振る舞っている近所の廣部さんの奥さんとは反省会もする。今年の反省は、ビールが足りなかったね。そしてお内緒の分のお団子がなかったわね。といったところ。昨年ビールを135mlの極小さいものにしたが、やはり反省の時に、小さすぎたわねー、を踏まえて今年は250mlにしたら本数が少なかった、ということに。250ml48個では足りない。暑い日であったら全く不足。お内緒では残ってしまったシャーベットを分けて、来年は小豆を煮て下さるという小林さんと、3年前にスイカの差し入れをして下さった方に来年のことを強要?してみたりして解散。神様は天照大神。神様のお守りで、雨は止んでいた。
 さて、お祭りのことが長くなったが、その前にお施餓鬼があったりお盆があったり、京都の展覧会のDM作製があった。作品の方は悲しいかな、全く出来ていない。このままではいけないのだが、筆を持つ気にならない。これほど長く絵の具を出さない日も珍しいのだが、、、。
 そんな中富士宮市でのまちなかアートギャラリーが始まる。2日前にキャプションを準備した。23点。昨年と同じ加藤ギャラリーさんが会場。もう一人のかたが展覧するので、左右どちらの壁になるか判らないが、場合によっては23点は多すぎ。小品を2段掛けもあるかな?と考えている。昨年は30号を5点も飾っているので、30号は2点にして50号1点を準備。20号2点、10号4点、といった具合。
 私がいただいた会場は、浅間大社近くの神田通りBブロック中央商店街インテリア加藤・2階、加藤ギャラリー。
毎日会場にいたいところですが、芳名帳が準備されておりますので、ご高覧くださった方は是非お名前を記入ください。

ついでに。2008年8月と9月にお宮横町「ぷくいち」と「Rihei 蔵」さんで“スペシャル富士宮”を田川市での展覧会の行き帰りにお世話をいただいた。「芸術空間あおき」での展覧会が1999年5月。9人の富士山展(芸術空間あおき)が2000年8月。
富士宮市には随分とご縁をいただきお世話になっている。昨年は富士山を二つ重ねたピンクの絵8号をお買い上げくださった方がおられコレクターが増えたのでした。感謝です。 “富士二つ重ねて遠く見る不尽と 近くに仰ぐ不二を愉しむ” その絵の解説。

 また多くの方々のご来廊を、ご高覧を、お待ちしております。  

富士宮市まちなかアートギャラリーのフライヤー
第9回です
富士宮市まちなかアートギャラリーのフライヤー