Smart ship Gallery

新春サムホール展に出かけた。初日は成人の日で国民の休日。
中学生の歌梨を伴って姪が来てくれ、私の誕生日が近いというので、ランチをご馳走になった。
阪神淡路大震災の日から21年間誕生日を祝っていない。17日が誕生日なので。
ニューヨークに滞在中に湾岸戦争が始まったり、ロスの大震災、今月今夜のこの月
いわゆる金色夜叉の話など、17日は特異日を呈している。
ときどき、誕生日が祝えないはなしをしてきたので、姪はおごってあげる、と云って
きれいでお洒落なレストランに入ることになった。私は絵を見に来てくれたので
ご馳走をしなければと思っていたから、初めからラーメンを食べようよ、と誘った。のである。
ご馳走さまでした。デザートも美味しかったです。

SMART SHIP Gallery

永野歌梨通称かんちゃん  姪の愛娘
永野歌梨通称かんちゃん 姪の愛娘
左から プリンス イチゴ富士 フラミンゴ 鳥の目  新作より
左から プリンス イチゴ富士 フラミンゴ 鳥の目 新作より
2年半ぶりに風邪をひきました。姪曰く「モスクワから来たの」
2年半ぶりに風邪をひきました。姪曰く「モスクワから来たの」

あけましておめでとうございます

平成の御世が29年目に入った。昭和が終ったのはつい最近のことのような気がするのに。 時の流れは実に速い。 今日は明けてすでに2日。鎌倉八幡宮に初詣を。初電車で、夕刻前に行き、帰りがけの 暮れなずむ空に、5日月がかかり、月のあごの先には大きな星が。金星といわゆる三日月のキョウエン。群青の空に珍しい様子を眺めつつ帰宅。 今夜3日の夕刻の空がどのような具合を見せてくれるのか楽しみだ。 さて、今年もよろしくお願い致します。 先ず9日からはじまりますグループ展のご案内をいたします。 今後の予定にありますとおりサムホール展。4点展示してもらいます。 新作です。場所は下北沢駅西口から徒歩3分のスマートシップギャラリー 世田谷区代田6-6-1 ユニゾ下北沢3F イメージは次の通りです。

フラミンゴ
プリンス
イチゴ富士
鳥の目

芸術至上主義の中河与一・祥月命日

「天の夕顔」「耽美の夜」「鏡に入る女」などで新感覚派として好評を得た中河与一は先の戦後に
ある誤解によって文壇から遠ざけられた、事実がある。
今、その誤解も解けつつあって、再認識される時代がやってきたことを、嬉しく思っている。
さて、その中河与一の祥月命日に当たる12月12日。23回忌であり、生誕120年の年が明年の2月28日の
誕生日である。数えでいうと今年が生誕120年であろうか。その辺りの数え方がはっきりしないままに
12月10日、中河与一が幹子夫人と眠る小田原の西照院伝肇寺で生誕120年記念祭を開催した。
かっぱ村の初代村長中河与一として、かっぱ村民はもとより、与一文学を愛する人たちに集まっていただいた。
夫人幹子氏は短歌の世界で活躍され、与一幹子両氏を慕う人もおられ、私もそうであるが、好天のもと
墓前に花を手向け、香を供えた。
文化講演も併せて開催できたことは、誠に幸いであった。
講師としては静岡県立大学名誉教授の高木桂蔵氏、元相模女子大教授で詩人、文芸評論家馬渡憲三郎氏、
かっぱ村2代目(現)村長大野芳氏、がそれぞれの立場からお話しくださった。

伝肇寺は通称みみづく寺といい、大正時代に北原白秋が庵をむすびたくさんの動揺を発表したことで有名。
12歳年下の中河与一はここに北原白秋を度々訪問しては、白秋と連吟したという。
連吟した歌の一つ二つをあげる
   実山椒や蜂の子わかれ過ぎてのち 白秋
   着物もぬるる梅雨の山道     与一

   農談に夜ふけし頃は虫の声    与一
   遠い火事だと雨戸繰ってる    白秋

                 ついでに多田祐子の10日の短歌
                おもかげやそぞろ歩きに入り行くに足音並ぶ山門あたり
                マフラーはレモンイエロー与一師の冬の身支度冬来ておもふ
                好天に紋黄蝶飛ぶ墓地の花黄菊の多し夕顔忌かな
                背におぶひ新幹線に乗り継ぎしことなど語る夫の与一像

ヴァン・ゴッホスタイルの中河与一・幹子夫妻のお墓
ヴァン・ゴッホスタイルの中河与一・幹子夫妻のお墓
序文  中河与一用箋とあり
河名千絵-多田祐子の二つ目のペンネーム
序文 中河与一用箋とあり
船による旅の前日 とある
昭和48年8月6日朝 とある。第一詩集の序文
船による旅の前日 とある

SMART SHIP Gallery

ユニゾ下北沢3fの SMART SHIP Gallery( スマートシップギャラリー)でのグループ展が明日で最終日。
遅まきながら、主に会場の多田祐子のスペース(中央)のみ紹介する。

会場の多田祐子の(中央)4点
会場の多田祐子の(中央)4点

切手3点の紹介です

10月に台湾であった切手ショウに展覧された切手、3点を紹介します。 芸術切手ということで、特別な切手ではあります。 一般郵便局での販売はしていません。 割高な切手ですが、ご注文がありますならば、ご一報ください。 説明いたします。

52円と82円の切手
Mr.J
52円と82円の切手
52円と82円の切手
白昼夢
52円と82円の切手
52円と82円の切手
桃山。 台湾切手は価格が表示されてきませんでした。
52円と82円の切手
台湾-故宮経典文物とともに多田祐子の「桃山」の切手。中華民国郵票に。
台湾-故宮経典文物とともに多田祐子の「桃山」の切手。中華民国郵票に。
会場風景 : 2016 国際切手展
台北貿易センターホール
会場風景 : 2016 国際切手展

smart ship gallery へのお誘い

つぎつぎと出来る絵をより自分の期待通りに仕上げることは、簡単なことではないが、
それよりも難しいことは、それぞれの絵との邂逅者にであうことだ。
私は絵画は説明ではないという気分が強く、画面上の作為と無作為で闘う。
フワッとした何かが加わることで、自分の力以外のものが降りたことを
愉しんでいる。
自分の力以外の何か、はそう度々は降りてこない。
格闘していないときなんて、皆無。
さて、11月の28日からのグループ展に出展する絵を家の壁に飾ってみた。
来年のドイツはマンハイムの分の写真の為に、何枚か同時に送れという指示
があったので、それも飾ってみた。
小品ばかりだ。
なかなか邂逅者が出てきてくれない、私の絵だが、とにかく
ご高覧頂きたく思います。

新作
新作
我が家の壁
我が家の壁
小品ばかり
小品ばかり

母校に行く

11月3日、母校の「75周年記念」という節目に、ホームカミングデイに参加、
久しぶりに武蔵境駅で下車。歩いてみました。
学園祭の初めの日。若い後輩が賑やかに楽しんでいました。
遠い遠い昔の日々をちょっとだけ思い出したりして。

去れどわが青春ひとつ恋文を書かずもらわず片思ひのあり

母校へと西日目を射る学園の通りをひとり歩いてみたり

また行きがけの電車内でつくったのは

手話まじへ予習するらしちさき声向かいの夫人の「ふるさと」の歌

でした

私の絵 雪降るブタペスト 120号  2号館
写真に収めようと近くの後輩に声をかけたのですが、怪しまれました。
私の絵 雪降るブタペスト 120号 2号館
応援団の披露
応援団の披露

新潟の瓢湖

白鳥が飛来する10月下旬新潟に是非ということのお誘いを受け、1泊してきました。
阿賀野市のスイパラ 水原にある瓢湖を訪ねることは初めてでした。
朝早い時間帯に、落ち穂のある餌場に向かう白鳥の家族の大小の群れ飛ぶようすが、
ホテルの食堂から見られました。
瓢湖では、いろんなかもたちが集まってきて、知らなかったオオバンという水鳥を見ました。
オオバンどうしでケンカするようすや、白鳥の長い首が周りのかもたちを払いのけるさまを
微笑ましく見入ってきました。

空高く耕土広けき すいばらの白鳥とあそぶわれらはかっぱ

郵便は「瓢湖 白鳥さま」で届くと餌撒く時刻全鳥エサ場へ

餌撒くは三代目らし呼ぶ声に疾くゆく鳥よ愉しみしかっぱ

瓢湖の白鳥とかも
瓢湖の白鳥とかも

アルゼンチンの思い出

探しものをしていると、アルゼンチンのある小学校からのA4サイズの封筒が傍から出てきた。
校長先生からのお手紙で、学校の地図などが入っていた。
1998年9月、日本アルゼンチン修好100周年記念事業の「日本の秀作美術展」が
ブエノスアイレスで開催され、ニューヨークでの展覧会の期間中であつたから、
ブエノスアイレスまで足を伸ばした。
14時間のフライト。飛行機を降りるとき、乗務員の女性が、ワインを一本豪華にも
くださった。呑んべいではない私は、ありがたくいただき、毎夜寝酒をした。
この事とともに覚えているのは、スーツケースを開けられた時に帯枕の硬い丸みをおびた
物に触れられ、何か?と質問を受けた。キモノと応じ、難なくクリアしたことを
覚えている。それと同時に出国時には、先ず、荷物は自分で詰めたかどうかと質問を受けた。
面白いこを聞くと思ったが、薬物の運搬のことと気がついたのはだいぶ後。
さて、遠くまで来たという想いにふける暇もなく、あちらこちらを探検。
電車に乗って行った先はスラブ街で、少し歩いてみた。帰りの電車が来るまでの短い時間。
カラフルなカミニートの街では、タンゴを踊っているカップル。帽子が置いてある。
海辺で、ちょうどいいタイミング、虹がかかった。

遠く来て海辺の街に虹立ちぬ 虹の端届け ハポン我が国 と詠んだ。
コロン劇場にもいき、記念に野球帽を頂いた。
風邪を引いて、風邪薬をもらいに日本領事館へ。吉野氏に薬を頂戴した。
大使館には少し前に訪問したが、心細い私はこの時に、領事館へ行くことを思い立ち
親切にしていただいた。あの時の吉野氏は今はいづこに居られるやら。ありがとうございました。

国立美術館は無料で、大勢の子どもたちと出会い、記念撮影をした。
この写真を人数分だけ送ったのだが、そのお礼のお手紙が入っている封筒が出てきたのだった。
全文英語で書かれてあってお返事は無理。そのままになっていた。
18年前のことを思い出している。その折りの写真を掲示します。国立美術館の前でした。

ブエノスアイレスの国立美術館の前で
18年前の私と小学校の児童Escuela No_1_Calle27-9y10 25deMayo_ARGENTINA
ブエノスアイレスの国立美術館の前で
みんな30才前後でしょう
カメラを向けた私に応じてくれてありがとうございました。
みんな30才前後でしょう