日光に行きました
10月の紅葉陽気に誘われて、平日を日光市の輪王寺に遊びました。実は隣接する小杉放菴記念日光美術館で開催されている「齋藤博之展」を観に行ったのです。孤高の画家の洋画と日本画と副題があって、ぺん画もあるのです。絵本の原画もなかなか楽しい達者もの。ぺん画での兵士の描写は絵本とはまるで反対。重く突き刺さるものがある。実際に兵役についた作家の訴えである。かっぱはいずれも飄々と真似の出来ない筆遣い。最も作者が得意とした「馬」は気高く“殺し合いをしない動物”として表現されている。
あんなに幅広く多岐にわたるモチーフで描いた作家を知らない。もちろん風景や静物も描かれ、裸体の人間やピエロ、大道芸人も描かれた。技法も異なるものを、優れた業績で孤高のままに多くの作品を残されました。19日までの展覧会ですが、かなりの作品群が寄贈されましたから、たまには企画展が催されることと思います。一度お出掛け下さい。
小杉放菴さんもふくよかな絵でした。以前日光市の市長さんだった清水比庵さんの書を観たいのですが、何処にいったならいいものか判りませんでした。
時間がおしていましたが、兼ねてより参詣をと願っておりました輪王寺に拝観・参拝を果たしました。只今修理中でした。
二荒山神社にも参りましたが、大猷院さまにはもはや時間が足りずに次回に持ち越しとなりました。家光さま又参ります。
心願を 知るや日光輪王寺 蔦の紅葉葉 映えて老松 ちょっとおそまつ 祐子詠む
とても良いお天気さんでした