願成寺の苦労消除祭に今年も参加しました

願成寺の苦労消除祭に今年も参加しました

京都東福寺塔頭・願成寺の苦労消除祭は11月3日。この日は、阿保親王の御堂のご開帳。あなたの苦労を一つ預かります。という一年に一度のお祭り。
前日に活け花をお寺の各所に活けられる、謂わば先生のお供をさせて頂こうと、前々日から京都に入った。
私が京都で展覧会を開催した年には、山の中に入って、自然の枝や、花を探された先生だったので、そのイメージがあった。その時のお供は夫であった。岩倉の奥深くに入って、探された花や枝は見事で、さすがに小堀遠州派と、感じ入った。
今年は生憎と雨。さすがに、花屋さんでの誂え。買いっぷりが、気持ちいい。81歳の先生。大きな束が3つ。
車に積んで、運び入れたが、その夜はお風呂には入れなかったと。お風呂に水を張って3つの束を保存。
きっと、銭湯に行っただろうと思ったが、疲れて寝てしまったらしい。
2日の朝8:30にピックアップ。9:00からまず客殿玄関に活けること1時間。衝立の前には、小粋な縁取りのあるツワブキの葉にうめもどきの小枝を思いっきり小さく。書を生かすために、ちょっと右。中心を避けて。
次が庫裡。こちらも玄関ながらも、華美を避け、粋に。うめもどきの枝に大きなめのツワブキの葉。2枚が重なっている。
最終は、客殿の左側。花の寄せ活け。賑やかに。
恒例の昼食は、カレーライス。明石和尚が炊き上げたご飯を頂く。
そう人数はざっと40人。それぞれが持ち場を持って、明日の準備に勤しむ。
2:00、持ち場の花活けが終わり、先生と一緒に、藤森神社まで。運転は夫金城。
何遍も京都には来ていて、運転しているが、東側京都は初めて。道が狭く、戻ることもあって、車中は笑ったり怒ったり。
3日、快晴。私は10人のために、護摩木に名前など書き、その人のために必要な事を祈念する。もちろん自分と夫の分も。火渡りもさせて頂く。絵画の道を進むことをひたすらお祈りする。

今回は1日の夕刻に、将軍塚に参って、新しくなった青龍殿で、国宝青不動ご開帳にともなった落慶記念を青蓮院門跡からのバスに乗ってのおまけ付き。大パノラマ。京都の街を見下ろしたのです。

長くなります。この辺で。また。今は手作り歌集豆本その15を綴じています。
1月10日からの展覧会にて差し上げたく思います。表紙を写しましたので。

豆本15
風の羽根 4号
豆本15