蝉の少ない夏かしら?

蝉の少ない夏かしら?

 いよいよ梅雨も明けようかという昨日今日。夏休みに入った近所の子供たちが網を手に、朝から虫を探している様子が窓越しに見られる。ここはよく紋白蝶や紋黄蝶がひらひらと飛んでいる。塩辛蜻蛉を4日ほど前に見たときには嬉しかった。夫はオニヤンマ
を見たらしいが私は生憎と今年はまだ。去年と今年枝を伐採せずじまいのモチノキに
大量の花が咲いて、そのとても小さな花に揚羽蝶が沢山集まっていて、さながら日本画の世界。幻想的で。午後5時くらいはお食事タイムらしく、蝶に混じっていろいろな虫たちが飛んでいる。いままで23年間気付かずにいた風景。只今は2時。暑いのでいない。夕方が楽しみなのだが、でももう花が随分と落ちてしまった。来年のために伐採をどうしたものか。お隣の屋根より高く伸びているから切らないとならない。当然夫が登って行って伐るのだけれど、来年も花が沢山咲くようにするためには、何時伐るのがいいのか?
 去年伐らずじまいだから良かったということだと考えものか。黒揚羽、青い模様の
ある揚羽。小虫たち。あっちにこっちにと忙しい。直ぐ下に金柑の木があるから、多分卵を産み付けたと思う。そのうちに大きな青虫が葉を食べる。夏ミカンの木は反対側にあるが見たところ葉はまだ食べられていない。花が咲いていた頃はよく黒揚羽が来ていたから当然そのうちには葉はちょっとは食べられる。
 ところで、蝉の鳴き声が少ない。遠くでしか鳴いていないように小さい。たいわんリスの鳴き声にさえ消される。可愛らしくない鳴き声のたいわんリスが増えた。たいわんリスに夏ミカンが半分は食べられて、去年は誰にも送ることが出来なかった。
 今年は兎に角たいわんリスから夏ミカンを守ろうと思う。北国の人達に送れるように。