所感
2007年、H19年はおよそその半分がすぎようとしている。
今年はこれからの展覧会や出品、その他の行事に加えて、京都は嵐山に再建される
”角倉了以”を祀る寺院に奉納する絵の完成を目指す。
京都の寺院への奉納は阿保親王堂(願成寺・東福寺塔頭)以来。文化を手堅く守護して隔世に渡り伝えくれる王室や皇室、寺院、美術館に収蔵され、または荘厳としていただくことで、私の分身というべき絵画に”1000年の夢”を見続けさせることが出来る。
日々精進したい。日々の精進はひたすら創作だけに向けられておるから、連れ合いには誠に身勝手極まりない仕儀である。
さて、タイ王国には既に10点近くの絵が渡っている。16年前(’91年6月)にペルーのリマ美術館に入り、続いて’94年4月に上海美術館に、そして昨年エルミタージュ美術館に収蔵された。小品だが、ハンガリー共和国の国立民族学博物館にも寄贈のチャンスがあった。2000年2月のことで、これらすべてのことはおそらく”ご縁”があってのこと。
京都の阿保親王堂への一件も、これからの角倉了以のお寺にしても戴いたご縁を大切にして進めていかねば。感謝。