をんなの時間さまざま 54版
夫金城が逝って今日が100日目。百か日。埋葬をしました。家族っていないので、自分一人のところを、遠く宮城県の北部から弟が来てくれ、重い骨壷を運んでくれました。黒塗りのお位牌は新しく、漆の匂いがあり、漆かぶれをするので、これも手伝ってもらいました。葬儀屋さんが届けてくださった箱のままにしてしまいそうなところを、なにか、風呂敷でもないの、という助言に、紫のそんな時のための小ぶりの風呂敷が2枚もあるのです。一枚は菊の御紋が入っています。もう一枚もやんごとなきお家柄の御紋が入っているものです。いずれも頂き物ですが、ちょうど良い出番でした。黒塗りお位牌と、お布施をお包みして、お寺さんの山門をくぐり、ご住職にご挨拶。時間前に参りましたので、控え室でお茶をいただき、乾く喉を潤しました。
祭壇の前には私の本名の金城祐子の名札で盛り花と果物の箱がある。偉そうな感じになる本名を見て、可笑しくもあった。
その昔、問わず語りで、名前を聞いてきたスポーツランドのお爺さん曰く、仕事をしているなら旧姓で行く方がいい。
本名の方はやんごとないものにして。そうしないと旦那さん、浮気するよ! と。
偉そうに見える本名を見て、改めて、昔、50年前のことを考えたことでした。免許証、パスポート、マイナンバーカード、そして、祭壇へのお供物。本名、金城祐子 でした。
タイトルを「をんなの時間さまざま」54 にしたのでしたが、前文が長過ぎましたので、次にいたしましょう。