今年 ありがとう
今年は夫が逝ってしまい、残念な年ではあるが、涙を浮かべながら寝たきり状態のまま、生き延びて、頭の中かが、文字でいっぱいの金城をこれ以上見ていることも辛かった、からというわけでも無いが、最期は脳ではなくて、心臓あたりの動脈瘤の破裂で、この世を後にしました。ものも言えず、書くこともできずに、可哀想でしたから、我慢強い夫の
側で私はどうすればいいのかわからない状態でした。メモ魔の金城のノートを広げて、今も書くことができるなら、なんと書いただろう、と、更に気の毒になって、ノートを閉じるのでした。仕事の合間の私的時間のことが多いのでしたが、私は忘れていることをそれによって思い出すのでした。だから、いつも愛しているとか、大好きだからね、という他はもうあまり語りかけないことにした最期でした。目尻に涙を浮かべながらの日々。ありがとう、ありがとう、愛している、の他に何かあれば良かったのでしょうが、おもいつきませんでした。
49日も過ぎ、介護から離れた腕が痛いのです。使わなくなったせいでしょう。
遺影は思いっきりの笑顔の写真にしました。ちょっと若い頃の。出がけに、いってきます、帰宅のただいまも、その笑顔に向かって声をかけます。
さて、明日は大晦日。今日の昼間は友人が来たので、美味しい蕎麦屋さんで、年越しそばを奢らせました。
デザートは買ってきてくださったケーキ3個を2人でカットして、3個分の味を楽しみました。
夫のことをヒゲオジちゃんと呼ぶ人です。お線香をあげてくれました。ありがとうございました。
もうすぐそこまできている2026年。よろしくお願いいたします。
3月1日〜15日までの富士宮市 芸術空間あおき での展覧会に出す絵を少し掲示します。
第69回展 多田祐子 です。
小夜 6号
約やかな瞬間 6号
ある日の空 4号
月夜の印象 15号
花がすみ 8号
おどる豆 10号
ロイヤルストリート 10号
シミバリー 全紙