角倉了以が記念切手になります
本年は日光東照宮400年式年大祭ということで、さまざまな記念公演や奉納祭と言った記念行事が
めじろおしで、多くの観光客も賑々しく佳節をお祝いしているようです。
先日天下泰平祈願 日本芸術奉納美術展~真秀(まほら)~が、日光東照宮客殿で開催され
私も主催者側の要請を受けて出展していましたので、初日の10月31日に開会式に参列させて頂きました。
日光東照宮と一般社団法人世界芸術文化交流会の共催でした。
開会式ではキッズ太鼓 ゆりかご の演奏があって、その太鼓演奏にあわせ、書家の揮毫パフォーマンスが
繰り広げられました。
お名前は判らなかったのですが出来上がった作品を見て、インタビューに応えられておられる白髪の
美しい袴姿のご老人を歌にしました。
" 泰平のもん字書き上げ清し声 日光山の真空にひびく " 真空は
みそら と読みたいのですが、京都にお住まいの杭迫柏樹(くいさこはくじゅ)さんと知りました。
厚かましくもたまたま、将軍着座の間で、お祓いの儀式がありました際に書家の先生の左隣り
に居合わせましたので、歌をつくりましたと、ご披露。
お互いに顔を見せて、笑いあいました。そして、メモ程度の書き付けをお持ちいただいたのです。
その時の歌は「日光山」ではなくて「杉の木立」でした。帰りの電車で、推敲しました。
錦秋の日光山の灯ともし頃を帰ってきたのです。
さて、この行事に参加しました私の出展作品が記念切手になるそうです。
来年は家康公のご鎮座400年。これを記念しての切手に採用されました。
絵は「指揮(差配)する角倉了以」という題名で、豪商、角倉了以(1554-1614)を描いたものです。
何故かというと、徳川家康から御朱印を赦された角倉了以が、河川開削工事で亡くなった
工夫を弔うために京都嵐山の大悲閣千光寺を創建。大悲閣千光寺には家康公の大きな大きなお位牌が
奉ってあるのです。
その大きなお位牌を参拝したことがあって、ふと角倉了以を描いたのでした。
この記念切手の件は、共催の一般社団法人世界芸術文化交流会が発行するbunten(文化展望)56号
にて紹介されます。12月末発売です。
記念切手は枚数限定、日光山限定発売の模様です。