追悼ポール・アンビーュ氏

 フランスの美術界の大御所、ポール・アンビーユ氏が亡くなられたとのこと。7月3日がご命日。享年80歳。3日前に知った。沢山の思い出がある。優しい人だった。
1989年にポール氏のクレルモンにある庭園で10号サイズを5枚、4号を1枚仕上げたことがある。雨のときには馬小屋ににげた。2週間のエコール参加。ここから私の絵画が始まったといっていい。なんとか5枚を仕上げようと必死になって、寒さと闘い、筆ふきのペーパーを身体に巻き付けていたが、その紙が脇からはみ出し、恥ずかしいので思わずキャンバスに貼り付けた。コラージュの始まりだった。一枚の5号サイズの絵を提供してくださったポール氏のご褒美の絵をわたしはとうとうじゃんけんで勝ち取った。じゃんけんには全く弱いのに、あの時だけはどうしたことだろう。10人以上はエコールに参加したから、はじめから私に下されるとは思わなかった。今も我が家の他のポール氏の絵画と共にコレクションしてある。最後の日の午後は批評の日であり、じゃんけんの日だった。
 エコールを企画してくださった欧州美術クラブ代表の馬郡俊文氏の名訳と共に次にポール・アンビーユの批評文を披露したいが長いので後で、といことで本日はおわりにします。ポール・アンビーユ氏に感謝の念を表して。

後方はポレットさん中央馬郡さん
ポール・アンビーユ氏から絵をいただく