1999年9月と2000年5月のニューヨーク

 ニューヨーク在住のペルー人、フェルナンド・ポマラーザさんに彼が仕事場にしているプリントショップに連れて行ってもらった。初めてのモノプリント体験はとても面白くて、一週間契約した。初日は工房で作品作りをするフェルナンドさんやポーラさんの仕事ぶりを観察。いろいろな紙類が必要。フェルナンドが教えてくれる紙の数々を早速仕入にダンタウンに。翌日からみんなに真似てサンドイッチやおやつの菓子類を持ち込み一日中プリントショップにいりびたり。使用料が安くないから旅人のわたしは一週間しか借りられない。ここでいくつかのモノプリントを作った。紙をまずお風呂のように広い水槽で濡らし、余分な水分は別の紙に吸い取らせる。でプラスチック板に描いた絵のうえに紙を置き輪転機で回して紙に転写。この輪転機が重い。たびたび人の力をお借りする。フェルナンドさんや今はもう故人のやはりペルー人(名前忘れてすみません)の版画家に頼んだ。で1日乾燥させた後は厚い板の重しで数日寝かせ、モノプリント、一点物の出来上がり。日本でもショップがあるなら制作をしたいところ。道具類は重たくて大きな物ばかり。様々な機具が必要。後にも先にも一度きりの制作になった。翌年この工房に行ってみると移転して行き先が判らない。フェルナンドさんに今度聞いてみよう。ここで作ったいくつかのうち(10点制作)の油彩がほとんど手元にはない。最後の1日は油では乾かないので水彩を使ったが、描く先から乾くので、5分位で描かないと転写に成功しない。じっくり良い作品を描くには前もっての準備がいる。それでも5点描いた。即興だった。工房風景と作品をご紹介します。

1999年9月モノプリント工房
背中を見せているのがフェルナンド
2000年5月ニューヨーク・ブルックリン
道の途中で梱包し直し中の金城。夜。
近藤愛子氏収蔵「ときめき」
「よろこび」