6月10日 日印芸術神話大賞

6月10日 日印芸術神話大賞

 昨年の2007年はインドとの文化協定締結50周年に当たり、いわゆる、インドにおける日本年でした。わたくしはそのことは知らなかったのですが、文化交流の線から発行された“日印芸術幻想伝〜神話に記されし和の継承者たち〜”という分厚い文献、美術誌に、私も推薦があって、作品を発表したのでした。私の担当者に絵の選考を任せ、数ある中から、“桃花の里”=つきのさと(と読む)を選んでくれたのでした。掲載料が要るので、何回か断って、それでもインドということもあり、仕舞いには承諾した一件です。ニューヨークで常設画廊としてお世話になっている画商さんがインドの方。2001年9月11日の大惨事の直ぐあとの個展では、ホテルをキャンセルさせて、長いこと私をご自宅に泊めてくださり、毎日バスとサブウェイをご一諸したのです。バスの中から見ると大惨事あとからはまだ煙が立ち上っていて、悲しい気分が押し寄せてきた。で、インド、とてもお世話になっている。なにかしらの繫がりがある。
 というわけで、発表した作品に、賞状が届いたからびっくり。表彰状があるということは考えなかったのです。文献だから。実行委員会での選考会議の結果ということで「日印芸術神話大賞」をくださった。もう一週間は過ぎたろうか。桃花の里、つきのさとは、一面の桃の花で、大きな丸い月があるだけ。月が桃のはなを照らすのか、桃の花が月を照らすのか、といったところ。まあ日頃悪態をついてばかりいる多田祐子にまったくもってありがとうございました。ところで、もう一つ賞が来るらしい。のです。
 5月24日〜27日まであった世界芸術競技in北京2008/北京市 における展覧会が終わった。四川省のあの大地震があって、展覧会どころではなかったろうに、昔あった芸術の方面でのオリンピックを覆活させようという企画が昨年からあったらしく、私も持ち出されたのだが、これも大いに悪態をついたあげくに出品した。北京に行った関係者さんからの報告では、なにやら表彰状が届くらしい。正式にはまだなのでなんともいえないが”昇龍賞”といった賞らしい。出品料が終わっていないので、戴いたとしても気がひけることだ。こちらの方の作品は”海辺の調べ”。明るい良い作品なの。
この2点は、先のが30号、後のが20号サイズでした。後の方は話しだけでもありがとう。では今日はこの辺で。