アルゼンチンの思い出

アルゼンチンの思い出

探しものをしていると、アルゼンチンのある小学校からのA4サイズの封筒が傍から出てきた。
校長先生からのお手紙で、学校の地図などが入っていた。
1998年9月、日本アルゼンチン修好100周年記念事業の「日本の秀作美術展」が
ブエノスアイレスで開催され、ニューヨークでの展覧会の期間中であつたから、
ブエノスアイレスまで足を伸ばした。
14時間のフライト。飛行機を降りるとき、乗務員の女性が、ワインを一本豪華にも
くださった。呑んべいではない私は、ありがたくいただき、毎夜寝酒をした。
この事とともに覚えているのは、スーツケースを開けられた時に帯枕の硬い丸みをおびた
物に触れられ、何か?と質問を受けた。キモノと応じ、難なくクリアしたことを
覚えている。それと同時に出国時には、先ず、荷物は自分で詰めたかどうかと質問を受けた。
面白いこを聞くと思ったが、薬物の運搬のことと気がついたのはだいぶ後。
さて、遠くまで来たという想いにふける暇もなく、あちらこちらを探検。
電車に乗って行った先はスラブ街で、少し歩いてみた。帰りの電車が来るまでの短い時間。
カラフルなカミニートの街では、タンゴを踊っているカップル。帽子が置いてある。
海辺で、ちょうどいいタイミング、虹がかかった。

遠く来て海辺の街に虹立ちぬ 虹の端届け ハポン我が国 と詠んだ。
コロン劇場にもいき、記念に野球帽を頂いた。
風邪を引いて、風邪薬をもらいに日本領事館へ。吉野氏に薬を頂戴した。
大使館には少し前に訪問したが、心細い私はこの時に、領事館へ行くことを思い立ち
親切にしていただいた。あの時の吉野氏は今はいづこに居られるやら。ありがとうございました。

国立美術館は無料で、大勢の子どもたちと出会い、記念撮影をした。
この写真を人数分だけ送ったのだが、そのお礼のお手紙が入っている封筒が出てきたのだった。
全文英語で書かれてあってお返事は無理。そのままになっていた。
18年前のことを思い出している。その折りの写真を掲示します。国立美術館の前でした。

ブエノスアイレスの国立美術館の前で
18年前の私と小学校の児童Escuela No_1_Calle27-9y10 25deMayo_ARGENTINA
ブエノスアイレスの国立美術館の前で
みんな30才前後でしょう
カメラを向けた私に応じてくれてありがとうございました。
みんな30才前後でしょう